DJI STUDIOのざっくりした使い方講座

 360度カメラが欲しくなってOsmo 360を買ったけど、動画を編集しようにもイマイチ使い方がよくわからない……という人がいたら、とりあえずこのページを見てほしい。バージョンが変われば大きな変化があるかもしれないけど、リリースから今のところはそこまで変わってもいないので、しばらくは大丈夫だと思う。

 ただし細かい解説はしないから注意。PCにインストールしたはいいがなんだかよく分からない人向けで、特に触れていない箇所はそこまで使わなかったり、実際に触ってみたらなんとなく分かるようなところだったりする。スタートガイドを読むような感覚で、これはここかと理解できるようになればベスト。

DJI STUDIOのメイン画面

 まず、これが基本的な画面。先日海で遊んだ時の動画をサンプル代わりに使用しているよ。順を追ってツアーガイドみたいに紹介してもいいんだろうけど、何がしたいかは分かっている人がスムーズに目標を達成できるように、ここからは目的別の解説をしていく。多分このままスクロールして読み進めても大丈夫。


動画を作りたい

DJI STUDIOのホーム画面

 インストールしたら起動して、Osmo 360から動画を取り込んで【プロジェクトを作成】を押せばOK。ちなみに付属のケーブルだと取り込めない人は、環境にあったケーブルを買うか、micro SDカード用のリーダーとかを用意しないといけないよ。


素材を追加したい

DJI STUDIOで素材をドロップする場所はここ

 メインの作業画面に入ったら、赤枠のところに素材を追加するだけ。ファイルをエクスプローラーとかからドロップするか、インポートから追加したいファイルを選ぶ。


動画のアスペクト比を変えたい

DJI STUDIOで画面の比率を変えるならここ

 一見するとどこから動画のアスペクト比を変えるか分かりにくいけど、プレビュー画面の右下にある数値で比率を切り替えられる。個人的にはこれが一番分かりにくかった記憶がある。


DJI STUDIOで選べるアスペクト比の一覧

 アスペクト比はセンサーをフルに使った1:1の他に、スマートフォンでお馴染みの9:16とテレビでお馴染みの16:9。それからカメラでお馴染みの縦撮り3:4、横撮りというか正位置というか、基本的な4:3が選べるよ。

 その他のボタンではプレビュー画質をHDかSDで選べたりスクリーンショットを撮ったり、全画面で表示できたりする。


視点を変更する

DJI STUDIOで視点を変更する

 動画の視点を切り替えるには、右側にある【視点を選択】を押せばいい。アステロイドは遠くから地球みたいに映す視点。超広角はもっとも広く、歪みを補正して表示する視点。広角はその次に広い視点で、デウォービングはもっとも歪みの少ない視点。

DJI STUDIOの各種視点ごとの違いはこちら

 こうして表示してみても超広角からデウォービングはちょっと分かりにくい。広角は歪みの大きさ最大か中間、そして歪みそのものを消すような処理が入ったのがデウォービング。被写体やカメラ位置によってはデウォービングだと違和感が増すよ。


色を補正する

DJI STUDIOでカラー補正をするとこうなる

 右側のメニューから【調整】を選ぶと、色を補正できる。Log撮影をしている前提の画面だけど、そうじゃない人はカラー補正をするくらい。細かい説明は割愛するとして、ここでLUTファイルを適用して、色味を自分で設定できる。タイムラインにある他のファイルにも適応したい時は、【すべてのアプリに適用】を押すといい。アプリじゃなくて動画か素材だろと言いたいけど。

DJI STUDIOのフィルターは適用タイミングとかがわかりにくい

 時短で色味を調整したい時なんかは、左上のメニューから【フィルター】を選ぶと便利。自分のイメージに近いものがあればかなり楽になると思う。書き出す手前でフィルターを選んでエクスポートをしなきゃいけないのか、ちゃんと適用されているのかもよく分からないし細かい調整はできないのが難点。


動画を調整する

DJI STUDIOは動画のトリミングとかは結構簡単

 自分の映したい構図や視点を調整しながら、必要なら動画をトリミングしたりキーフレームを追加(映像の初期位置と最後の位置、または追加で途中の位置も選択しておく)する。この赤枠のボタンは、左から動画の分割左側の動画削除右側の動画削除キーフレームの追加となっている。

 プレビュー画面から視点を変えてもキーフレームは追加されないけど、右側のメニューから【視点を選択】やパン角度、チルト角度なんかを触るとキーフレームが自動で追加されるよ。だからカメラ角度の微調整とかは、基本的にプレビュー画面で操作してから自分でキーフレームを打ったほうがいい。


動画を書き出す

DJI STUDIOで動画を書き出す

 動画が完成したら、後は画面右上にある【エクスポート】を押して設定するだけ。ちなみにエクスポート中にファイル操作をしたりすると、書き出そうとしたファイル名で動画を書き出せなくなる不具合がある。でもこれは自分だけの環境で起こる問題かもしれない。このソフトに限った話じゃないけど、そもそも動画を書き出している最中に余計なことはしないほうがいい。


最後に

 「アレの使い方が分からない」や「説明が短い」といった意見もあるかもしれない。それでもこのあたりさえ覚えてしまえば、後は触ればどういう機能か理解できると思う。癖はあるけど、撮った後で色んな角度に切り替えられるというのはやっぱり面白いし、もっとたくさんの人が触って洗練されていってほしい。

「せっかく特別な大きいイメージセンサーを作ったのに、なんでRAW画像撮影ができないんだよ」とか、「レンズ交換できないから現場でトラブルあったら終わりじゃねえか!」というクレームは置いといて、比較的手を出しやすい金額でここまで作り込んでくれたことに感謝したい。ありがとうDJI。

 でも昼から夜の動画があって、色味をそれぞれ調整していってもカラー補正のプリセット保存とかがないから、いざ編集が終わったあとに戻って調整したい時は一から設定し直しなのもちょっとどうかと思うけど、多分そういうところまでこだわる人はLUTやカラー補正を他の動画編集ソフトでやれってことなのかな。

 他で何とかなる部分についてはある程度諦めるけど、せめてアップデートで光の処理とかは調整してほしい。この辺は動画撮影時のカメラ側処理か、ソフト側で自動的に補正してくれないとどうしようもない。光源処理と未調整時の色味に関して言えば、Insta360 X5にボロ負けだと思う。そこはフォローのしようがない。

 アップデートでどこまで改善してくれるかが楽しみだなあ。

他の投稿

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です